授業終わって、みんなは謝恩会で何をするかとかの話し合い。
玲は、先生につれられてなぜだか「相談室」へ。
心のどこかでわかっていた。
なぜ、そこに連れて行かれたのか。「話しがある」と。
先生と2人きりってわけじゃないけど、
むしろ先生はただの立ち合いだったけど。
でも、話しがあると言った相手、
なんで、面と向かって言ってくれなかったのだろう。
話すのに、先生の助けが必要?
罪悪感と、イラつきと、悲しみと、怒りと、
いろんな感情がいりまじって、涙となって出て来た。
でも、その涙は、なんだか違うものだった。
今まで溜め込んできたものが、こぼれた感じだった。
悪いのは全部自分。悪かったのは全部自分。
でも、11月の交流学習のことを思い出した。
責められてた彼らのことを思い出した。
自分が、その立場に立つことになるとは思わなかった。
でも、立つことになった。
彼らの気持ちが、今になってよくわかった。
怒りで泣きわめく相手を見て、自分を思い出した。
怒りが込み上げていた自分を思い出した。
でも、種類は違うよね。裏切られたという思いの重さが違うね。
人の心を傷つけるのはこんなに簡単なのかと思った。
誰も傷つけずに、傷つかずに生きて行くのは不可能だと思った。
思ったことも、言うものじゃない。書くものじゃない。
自分に素直になんかなるものじゃない。
でも、素直にならなければ、いつか自分が壊れてしまう。
ある程度自分勝手に生きなければ、壊れてしまう。
だから、今も素直になっている。ため込めば、いつか、死ぬ。
面と向かっては素直になれないから、こうゆう場で素直になるしかない。
自分はヒドイヤツ。でも、それが自分。どうしようもないでしょ。
直しても、それは自分じゃないから。
もうやっちゃったんだから、どうしようもないでしょ。
答えのない問題だから。出口のない迷路だから。
自分に対して、あんなに怒った人を初めてみた。
自分に向かって、あんなに感情をむき出しにしてくれた人は初めてだった。
そんな相手に、涙を見せてしまった自分。
本当に泣きたかったのは向こうのほうだろうに、
なぜ、玲のほうが先に泣いてしまったのだろう。馬鹿だな。ヒドイな。
でもそれもすぎてしまったこと。しょうがない。どうしようもない。
時間は、戻せないから。もう、どうしようもない。
相手がその場を離れて、それでも涙が止まらなかった。
落ち着こうとしたのに、息すら上手く出来なかった。
さすがの先生も動揺。麦茶をくれた。飲んだら、少し落ち着いた。
でも、何か話そうとするたびにまた涙がこみあげてきて、
言葉がつまって、吐き出したいことが言えなくて、
また一口飲んで、落ち着いて、涙もかれて、呼吸だけが変で。
帰らなければならない時間。でも、どうしていいのだろう。
なんとか涙を止めて、呼吸が安定して、帰ることに。
バスの人たちにまで迷惑かけられないから。
彼女は、玲の鞄をとってきてくれた。
みんなに、泣き顔を見られないように?
わからないけど、ありがとう。
色々考えさせてくれて、ありがとう。
今、どんなひどい顔をしているのだろう?
みっともない姿を他人にみせてしまった、屈辱的だった。
言い方変か。屈辱的というか、なんか、複雑な気持ちだった。
誰にも見せた事のなかった自分。なんだか、嫌だな。
こんなにも弱い自分を見つけて、なんだか嫌だった。
強くありたかった。誰も悲しませたくない。迷惑かけたくない。
「しっかりしてるね」と言われて、そうであるべきと思ってた。
「えらいね」と言われて嬉しかった。でも、そうでない自分がいた。
そんな自分を忘れて、しっかりした玲になりたかった。
本当は妹なのに、お姉ちゃんっぽいと言われ、
面倒見がいいと言われ、しっかりしてると言われ、
大人っぽいと言われ、嬉しい反面混乱してた。
本当の玲は、そんなヤツじゃないのに・・・・・・。
じゃぁ、本当の自分は誰?そんなのに答えはない。
やっぱり、その場の自分が本当の自分だから。
弱い自分も自分。強がってる自分も自分。人から見られてる自分も自分。
どうしようもない、事実だから。それを、うけいれなければならない。
甘えるな。独りなのは、自分が独りだと思っているから。
独りでいたいと思っているから。人に頼るな。
自分は自分で守れ。そして自分よりも、まわりの人を守れ。
たとえそれで自分を傷つけることになっても、人に迷惑をかけるな。
それが出来ないなら、あきらめろ。人を傷つけてでも、自分勝手に生きろ。
それが自分へのメッセージ。弱い自分へのメッセージ。
1番楽に生きる方法は、やっぱり好かれないこと。嫌われないこと。
深い関係を持たないこと。害にならないこと。
そう思っている自分がすごい嫌だ。でも、思ってるのだからしょうがない。
誰か、ありのままの玲を受け入れてくれる人はいないのだろうか?
たまに大丈夫だよって抱きしめてほしくなることがある。
でも、そうしてくれる人はいないから、自分で、乗り越えるしかない。
そうしてくれる人がいないのは、そういう人を作らないから。
努力もしないで、自分を好いてくれる人がいるとは思わない。
期待もしない。でもたまに、そんな人がいてくれたらなって思う。
思うだけ。思うだけ。願うだけ。諦めるだけ。
やっぱり1番大事なのは自分自信。
正直を書いた自分が悪いとは思えない。
相手を傷つけたことはそりゃぁ悪いけど、
でも、これを書いている自分は悪くない。
ただの言い訳。逃げてるだけ。
逃げてるだけ。立ち向かえない自分から。
これを書いている今も涙が出そうだ。
ごめん。
帰りのバスの中でも泣いた。
精一杯こらえようとしたけど、涙がこぼれた。
誰にも気付かれてなければいいのだけど。
ヘッドフォンの音量をあげて、歌を聞いて落ち着こうとした。
でも、なんだか、苦しかった。
色んな歌詞が、辛かった。
でも、なんとか落ち着いて、落ち着いて。
バス停に着いた頃には、なんとか、落ち着きを取り戻していた。
誰にも知られたくないから。泣いていたこと。
車に乗り込んだら、母親に「今日は楽しそうに帰って来たね」と言われた。
それは本気でいった言葉?それとも、気をつかってるの?
でも、一緒にいた姉と父もそんな感じに玲を見ていた。
もともと注目をあびないから、誰も玲の顔なんて見てないんだろう。
それとも、玲はよっぽど演技が上手くなったのかな?…
人付き合い、やっぱ苦手。やっぱ嫌い。
やっと大好きになれた友達たちも、嫌いになりそうで恐い。
結局は自分が辛くなるだけ。そんなのが、嫌だ。
やっと一緒にいて楽しい人たちに出合えた気がしてたけど、
やっと一緒に笑い合える人たちを見つけた気がしたけど、
やっぱり間違ってたかな。そんなの、違ったかな。
勝手に思いこんでただけみたいだよ。馬鹿だね、ホント。
やっぱり、独りでいるのが玲の運命なんでしょう。定めなんでしょう。
誰とも別れることのない場所に、いたかったな。
出会いの数は少なくてもいいから、別れの数の少ない場所にいたかったな。
自分が悪いのに、被害者ぶって、ほんとダメなやつだね。
ヒドイやつだね。そんなヤツ、好きになる人いるわけないよ。
この場所から消えてしまいたい。
誰も知らない場所で、1からやり直したい・・・。

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玲

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